MY WORK IS A STORY OF CHALLENGE

成長のエンジンは 
挑戦する心と
ミッションへの共感

ライフサイエンスを軸に幅広い分野で成長しキャリアを築ける場所 

サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ代表 室田博夫 


—サーモフィッシャーサイエンティフィックでは、医療用から産業用に至る非常に幅広いサイエンスソリューション事業を展開されています。具体的にどのような領域の製品・サービスを提供しているのでしょうか。
全ての製品・サービスは、「私たちの住む世界をより健康で、より清潔、より安全な場所にするために、お客様に製品・サービスを提供する」というミッションに沿っています。
非常に幅広い製品とサービスを持つため事業内容を簡単に説明することは難しいですが、私は「研究、医療、産業用の検査機器、消耗品、試薬、原料、サービスなどを提供する会社」と表現しています。

—それでは具体的なビジネスについて教えてください。
研究用では遺伝子解析用次世代シーケンサー、ラボで使う機器などを供給しています。また、日本の都道府県警察の科学捜査・DNA型鑑定も当社の機器が使われています。
医療用としてPCR検査が当てはまります。

​​​​​​​また日本国内のアレルギー検査の8割以上は当社の製品が使われています。その他、最先端の分野ではがん治療の領域であるコンパニオン診断があげられます。これにより特定の遺伝子の変異に対してのみ働く分子標的薬の効果を事前に調べることができます。従来治療法のなかった患者さんに新しい治療法の選択肢を与えることができるということは、社会的にも大きな意味を持ちます。
産業用として最近注目されているのがSDGsに関連した機器です。例えば海の生態系に影響を及ぼすとされるマイクロプラスチック問題では、物質を特定する機器を供給しています。また、環境への負荷が低いリチウムイオン電池の開発で使われる分析機器も注目している分野です。
他に、食品分野のソリューションも増えています。最近、大豆などが原料の代替肉が販売されているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。代替肉を肉の触感に近付けるためにも、弊社の分析機器が活躍しています。

—コロナ禍ではワクチン開発のための機器やソリューションを供給しているとお聞きしました。コロナウイルスに関するビジネスについて教えてください。
大きく3つあります。1つ目はウイルスの構造を解析する電子顕微鏡の供給です。ワクチン開発で鍵になる部分です。
2つ目がワクチンの生産体制のソリューションの提供です。ワクチンの製造は時間との勝負です。当社のシングルユース技術で工場の製造ラインをワクチン製造ラインに切り替えています。早期のワクチン供給は、このシングルユース技術が支えています。
3つ目はPCR検査機器で、24時間で最大8000検体の検査ができる自動PCR検査システムを早期に開発・投入しました。複数台を国内の検査センターで使っていただいています。


注力しているのは、環境、再生医療、臨床検査の分野

​​​​​​​—今後、どんな分野に注力しますか。

注力する分野は主に3つです。1点目が、先ほども触れたマイクロプラスチックやリチウム電池など環境関連です。
2つ目は再生医療。日本が世界的にも期待されている細胞医療や遺伝子治療の領域です。がん、心臓、角膜、脊髄治療など幅広い疾患の治療に応用が期待されています。日本においても、世界的にも成長している市場であり、当社がフォーカスする領域です。
注力事業の3つ目が臨床検査で、体外診断用医薬品(IVD)の分野です。日本は超高齢化社会に突入し、医療費の膨張が大きな課題です。早期に検査、診断することで病気を予防する未病や医療費抑制にもつながります。

サーモフィッシャーは最先端の技術と最適なサービスをお届けすることで、日本の企業や研究機関などお客様の国際競争力を高めるお手伝いをすることを心から願っています。