MY WORK IS A STORY OF CHALLENGE

新卒の私が見た 
ライフサイエンスの創出を支える現場

 

学生時代の経験を営業に生かす 海外へのチャレンジも視野 

 

バイオサイエンス アカウントマネージャー 堀米美帆子 ​​​​​​​

 
大学院で脳神経科学を専攻、研究者を支える道へ

—堀米さんは2021年4月に新卒で入社し、営業を担当されているそうですが、大学ではどんな分野を学んだのでしょうか。また、サーモフィッシャーサイエンティフィックを志望した動機は何でしょうか。
理学部の生命理学科で、学部と大学院を通じ脳神経科学の研究をしていました。研究テーマは生物が音情報を脳で処理する仕組みについてです。具体的には、ショウジョウバエは求愛の時に“ラブソング”として固有の羽音を出すのですが、その音がニューロンに与える刺激や情報処理を解析していました。
卒業後は研究者の道に進むことも考えましたが、研究を幅広く支えるライフサイエンス関連の仕事に就きたいと思うようになりました。家族に医療従事者がいたため、小さいころから医療や科学といった世界が身近だったことも背景にあります。
私が在籍した研究室ではサーモフィッシャーの試薬や、ピペットなどの実験器具を使っていたので馴染みがありました。また海外で働くことに関心があったので、海外拠点が50ヵ所以上と非常に多いことも魅力でした。


—面接に臨む前、どんな対策をしましたか。
米国本社のサイトで事業内容からIR情報までくまなく研究しました。日本のサイトにはない情報もあり、研究室で何気なく使っていた実験器具の多くは、M&Aにより現在サーモフィッシャーの製品として取り扱われていることを知りました。会社の情報を取りこぼすことなくインプットすることで、落ち着いて面接に臨めたと思います。面接では研究者を支えることで科学技術を発展させたいという思いと、将来的には海外拠点で働きたいことを伝えました。

「提案のおかげで実験が進んだ」研究者の声が励みに

—今はバイオサイエンスのアカウントマネージャーとして勤務されています。どのような領域で、どんな職務を担当しているのでしょうか。一日のスケジュールについて教えてください。
営業担当として大学の研究室や、国や企業の研究機関を回り、試薬・装置や小型の実験器具などを紹介しています。私が所属するチームは約50人のメンバーがいます。
日にもよりますが、午前中はメールの処理や情報収集をして、午後に担当の研究室を訪問します。私の担当は東京の西部エリアで、多い日は研究室を15ヵ所ほど回ることもあります。分野によって提案する製品が異なるので、事前に研究室の研究内容を調べたり、実験のワークフローを組み立てたりして、訪問に備えています。訪問先のラボで最先端の研究の話を聞くことは本当に刺激的です。夕方に帰社し、報告書作成やメンターである先輩に仕事の相談などをして一日が終わります。


—多くの研究室を担当し、研究者とコミュニケーションをとりながら研究に必要な製品を提案する仕事はやりがいがありそうです。
特に自分がデモンストレーションした製品を導入していただいた時はうれしいですね。『提案してくれた試薬・装置のおかげで実験が進んだ』と声をかけてもらった時に、研究に貢献できていると強く実感しました。

ピンチをチャンスに変えた出来事とは

—これまでの仕事で印象に残った出来事はありますか。
納期が遅れてお客様からクレームをいただいたことがありました。内心とても焦りましたが、すぐに謝罪と代替の提案をしたところ、お客様が提案を気に入ってくださり、さらに新しい商談をいただくことができました。マイナスをゼロにしただけではなく、プラスに転じさせることができたのです。ピンチをチャンスに変えられたことで、自信がつきました。

—サーモフィッシャーで学生時代のどんな経験が生きていますか。入社してからどんなスキルが身に付いていると感じますか。
営業職はコミュニケーションが中心の仕事です。学生時代に研究だけではなく、学園祭の実行委員会のサークルやアルバイト、海外留学などで多様な人とコミュニケーションをとってきました。その経験が生きていると感じます。
学生の時と異なり、仕事は常に新しいタスクが入ってくるので、優先順位を決めて効率よくこなすことを心がけています。マルチタスクが得意になりましたね。


自由なキャリアパスがあり、成長できる

—入社して驚いたことや意外だったことはありますか。
営業職として入社してすぐに、当時の上司から『サーモフィッシャーには色々な道があるから、ずっと営業をやる必要はないんだよ』と声をかけられ、とても驚きました。自由なキャリアパスを示してもらったことで、いい意味で肩の荷が下りた感覚をよく覚えています。

—将来的にサーモフィッシャーでどんなキャリアを積みたいですか。
研究者を支えることで科学技術の発展に貢献したいと思います。まずは営業の経験を生かして、日本で海外とやり取りするマーケティングなどの部署に行き、経験を積みたい。海外で関心がある職務の募集があればチャレンジしたいです。

—実際に働いてみて、どんな人に向いている会社だと思いますか。サーモフィッシャーという会社を表現するとどんな会社でしょうか。
研究を支えることによって科学技術の進歩があるので、ライフサイエンスが好きな人にとって非常に魅力がある仕事だと思います。最先端の研究を行っている幅広い分野の研究室を訪問し、話を聞くことができるのはこの仕事の魅力です。また、米国本社から入る連絡や変更事項を柔軟に受け入れ、スピード感ある対応をとれるスキルは大事だと思います。
一言で表現するとしたら、『自由なキャリアパスがあり成長できる会社』です。幅広い事業領域があることで科学技術の発展に貢献できる点にも大きなやりがいを感じています。